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低侵襲外科治療

当医療センターでは低侵襲外科治療を
積極的に行っております。

低侵襲外科治療とは

低侵襲外科治療は、従来行われていた手術に比べて、患者さんの体に対する侵襲(負担)を減らした体に優しい手術です。体力がなく従来の手術が難しかった方、合併症をお持ちの方、高齢者、小児でも治療が可能になる場合もあります。

身体的負担の軽減や傷跡の目立ちにくさなどにより、患者さんのQOL向上を目指しております。

低侵襲外科治療の特徴

  1. 鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡)
    鏡視下手術とは、腹腔鏡または胸腔鏡下で行う手術であり、高度な技術が要求されますが、術後の痛みが開腹・開胸手術に比し極めて少なく、また傷跡も殆ど目立ちません。
  2. 内視鏡下手術
    内視鏡は硬性鏡と軟性鏡に分類されますが、整形外科では硬性鏡を使用しています。
    低侵襲脊椎手術として1997年、腰椎椎間板ヘルニアに対して導入された脊椎内視鏡手術は、腰部脊柱管狭窄症に適応が拡大され、20年以上の実績で安定した成績を維持し、その適応は超高齢者にも広がっています。16-18ミリの筒を利用した内視鏡手術(MED、MEL)から、7mmの硬性鏡で行う完全内視鏡手術(PEL FESS)まで患者さんの状態で対応します。
    詳しくは手術加療のリンクをご覧ください
    脊椎手術加療について
  3. 術後感染予防

主な低侵襲外科治療とそのメリット

主な低侵襲外科治療として以下の手術を行っております。

  1. 腹腔鏡、胸腔鏡、子宮鏡を用いて行う鏡視下手術
    鏡視下手術とは、腹腔鏡または胸腔鏡下で行う手術であり、高度な技術が要求されますが、術後の痛みが開腹・開胸手術に比し極めて少なく、また傷跡も殆ど目立ちません。
  2. 上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡を用いて行う内視鏡手術
    内視鏡下手術には、食道・胃・大腸などの消化管の早期がんやポリープの治療で、以前は開腹手術を要した病気が、今では内視鏡で治療できるようになっています。
    泌尿器科領域では以前から低侵襲手術として行われている経尿道的内視鏡手術(膀胱、前立腺、上部尿路)に加えて腹腔鏡下手術(副腎腫瘍、腎細胞がん、腎盂・尿管がん)により患者さんにやさしい手術が確立しています。そのほか骨盤臓器脱に対する低侵襲手術として腹腔鏡下仙骨膣固定術や腹腔鏡下膣断端挙上術も行われており、患者さんのQOL向上に貢献しています。
  3. 腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に対する内視鏡下脊椎手術
    手術の侵襲(体への負担)の軽減を図り、最小侵襲で、最大限の効果
    脊柱管狭窄症の手術加療は、内視鏡手術により低侵襲化され、手術も30-40分で可能です。高齢者に対する利点は歩行能力(速度)の向上で、健康寿命に直結するため、超高齢者にも積極的に手術をすることで、歩行機能改善による健康寿命促進につながると考えます。

これらの手術は、従来の開腹・開胸手術に比べて、以下のメリットがあります。

  • 手術の傷が小さいため美容的に優れている。
  • 術後の痛みが少ない。
  • 入院期間が短い。
  • 社会復帰が早い。

当医療センターにおける低侵襲外科治療の取り組み

以下、各診療科における主な低侵襲外科治療について列挙いたしました。
詳細は各科の診療科ページをご確認ください。