
病院のご案内
Hospital Profile
理念・基本方針

順天堂東京江東高齢者医療センター理念
- 医療の提供にあたり、順天堂の精神(天道に則り、自然の摂理に順う)と、学是:仁(人在りて我在り、他を思いやり、慈しむ心)をもって人命を尊重し、患者さんの人間としての尊厳と権利を守る。
- 高齢者の急性期医療に貢献する。
- 東京都老人性認知症専門医療事業に基づき、認知症疾患の早期発見・早期治療及び身体合併症医療に積極的に取り組む。
- 災害拠点病院として地域に貢献する。
基本方針
- 患者さん一人ひとりに、安全で質の高い医療を提供する。
- 患者さんに満足していただけるサービスを提供する。
- 患者さんが安心して快適な療養生活ができる環境を提供する。
- 東京都が掲げる「高齢者福祉・医療の複合施設」の中核の責任を担う。
- 機器の共同利用など地域医療機関との連携を密にする。
- 高齢者医療における臨床治験に積極的に取り組む。
- 認知症疾患に対して基礎的・臨床的研究を推進する。
臨床倫理
当医療センターの教職員は、医療を受ける人々の尊厳、人権に十分配慮し、 本指針に従って質の高い医療を提供する。
- 臓器移植に関わる法律などの関係法規、ガイドラインを遵守し、治療を行う。
- 医療を受ける人々の権利、尊厳に関わる医療については、倫理委員会などにおいて審議を行い、治療方針を決定する。
- (1)尊厳死、延命治療などの生命の尊厳に関わるもの
- (2)医療を受ける人々の信仰、信条に関わるもの
- 医療の発展のために積極的に臨床研究を推進し、その実施においては倫理委員会、臨床倫理委員会、治験審査委員会において十分に審議、検討を行う。
適切な意思決定支援に関する指針
1.基本方針
患者さんは疾患を抱えて治療、療養、生活を送るにあたり、様々意思決定をする場面があります。当医療センターでは、家族等も含め診療に関わる多職種からなる医療・ケアチームを構成して患者さんとご家族等に対し適切な説明と話し合いを行い、患者さんの意思決定を尊重した、医療・ケアに努めます。
2.医療・ケアの方針の決定
1)患者さんの意思が確認できる場合
- 患者さんによる意思決定を基本とし、ガイドライン※1を参考に家族等も含め医療・ケアチームが協力し方針を決定します。
- 医師等の医療従事者から現状や医療行為の選択肢、今後の病状の経過など適切な情報を提供します。
- 患者さんの意思は揺れ動くことをふまえ、患者さんが自らの意思をその都度、伝えられるように支援し、ご家族も含めて話し合います。
2)患者さんの意思が確認できない場合
- 家族が患者さんの意思を推定できる場合は、その意思を尊重します。
- 家族が患者さんの意思を推定できない場合は、患者さんにとって何が最善であるかについて本人をよく知る人(家族等)と十分に話し合います。
- 本人をよく知る人(家族等)がいない場合及び家族等が、判断を多職種から構成される医療・ケアチームに委ねる場合は、医療・ケアチームの中で患者さんにとっての最善を慎重に検討します。
- 2-1)認知症、せん妄、意識障害等で自らが意思決定することが困難な場合
- できる限り患者さんの意思を反映した意思決定をするため、ガイドライン※2を参考に、家族等及び関係者と医療・ケアチームやソーシャルワーカー等が関与して支援します。
- 2-2)身寄りがない患者さんの場合
- ガイドライン※3を参考に、介護・福祉サービスや行政のかかわりを利用して、患者さんの意思を尊重し、医療・ケアチームが関与して支援します。
3.複数の専門家からなる話し合いの場の設置
以下の場合については当医療センターの複数の専門家からなる臨床倫理委員会で方針等についての検討及び助言を得ることとします。
- 医療・ケアチームの中で医療・ケアの内容の決定が困難な場合
- 患者さんと医療・ケアチームとの話し合いの中で合意が得られない場合
- 家族等の中で意見がまとまらない場合等
- ※1
- 人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン
- ※2
- 認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定ガイドライン
- ※3
- 身寄りがない人の入院及び医療にかかる、意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン
(附則)この指針は2025年4月1日より施行する。