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診療科・部門
Department Information

脳神経内科

トピックス

  • びまん性レヴィ小体病専門外来のご案内

    2025.01.31

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  • パーキンソン病専門外来のご案内

    2025.01.31

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  • 線維筋痛症専門外来のご案内

    2025.01.31

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  • 診療実績(脳神経内科)

    2024.05.01

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  • MIBG心筋シンチグラフィ

    2023.01.30

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  • DAT(ドーパミントランスポーター)シンチグラフィ

    2023.01.30

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  • [医療機関向け]認知症外来のご紹介PDF

    2021.05.12

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  • 脳神経内科が認知症予防の一助として注目していたスマートフォンゲーム がスポーツ庁の「Sport in Life」に認定

    2019.08.03

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  • 脳神経内科よりドーパ反応性ジストニア(DRD)の診断・治療指針に関する最新の論文発表

    2019.03.05

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診療科紹介

当科の特色として,一般的な神経内科疾患を網羅的に対応しています。とくに神経変性疾患と慢性疼痛疾患は力を入れて対応しています。外来は月曜日から土曜日まで毎日対応しています。一般外来から救急外来,入院まで,専門的な検査と治療を行いながら対応しています。年間約500名の入院患者を受け入れています。常勤の神経内科専門医は常時6名在籍しています。江東区,江戸川区にお住まいの方が多いですが,それ以外の地域からも広く来院されています。順天堂本院,順天堂浦安病院,近隣のクリニックや施設と連携を取りながら進めています。

神経変性疾患には,パーキンソン病,パーキンソン症候群,びまん性レヴィ小体病,アルツハイマー型認知症,前側頭葉型認知症,脊髄小脳変性症といった疾患が入ります。アミロイド,シヌクレイン,ポリグルタミンといった毒性の高い物質が脳神経系に蓄積することにより,神経細胞が変性,分かりやすい言葉で言えば痛めつけられて起きる疾患群になります。多くは高齢者に発症します。臨床所見に加えて,CT, MRI, RI検査等の画像診断を同時に行います。

パーキンソン病の場合,手のふるえ,歩行困難,動作緩慢といった運動症状により気付かれることが多いです。これ以外にも,頻尿,不眠症,抑うつ傾向,痛み,においが分からないといった非運動症状も併発していることがあります。脳の中でドーパミンと呼ばれる神経伝達物質が低下することにより発症します。最初は内服薬を主体に加療を行います。数年経過し内服加療に限界が出てきた場合には,デバイス補助療法の導入を検討します。脳深部刺激療法(Deep brain stimulation: DBS),ヴィアレブ,デュオドーパといった治療を検討します。

脳深部刺激療法は,お茶の水にある順天堂本院のチームと連携を取りながら加療を行います。順天堂本院にて手術で大脳基底核領域にリードを埋め込んだ後,電気的な刺激調整を行います。外来のフォローアップは当院にて可能です。ヴィアレブは,腹部を主体とした皮下に持続的にレボドパを注入する治療になります。いずれも内服では限界のある症状の改善を目的とします。強いオン・オフ症状,内服薬の減量を可能にします。パーキンソン病と似て異なる病態としてパーキンソン症候群があります。進行性核上性麻痺,多系統萎縮症,脳血管性パーキンソン症候群,薬剤性パーキンソニズムがこれに該当します。これら疾患も適切に対応させていただきます。

物忘れの症状を起こす中で,もっとも代表的な疾患はアルツハイマー型認知症になります。最近のことを忘れてしまう短期記銘力障害だけでなく,注意力の低下を起こす全般性注意障害,計画を立てた行動が起こせなくなる遂行機能障害,発語量が低下する失語,数字の取り扱いが苦手になる失算,道に迷う地理的失見当識,円滑な作業が行えなくなる失行といった症状が併発することがあります。 感情面では怒りっぽくなったり,落ち込みやすくなったりすることがあります。発症すると改善はしづらい病態であり,経年的には緩やかに進行していきます。自宅にて介護がたいへんになってきた場合には,入院を行うと同時に,適切な施設へのご紹介も行っています。

アルツハイマー型認知症に対しては,新しい治療薬としてアミロイドの抗体療法,点滴加療であるレカネマブ,ドナネマブにも対応しています。これらの治療は,物忘れ症状の比較的早期の段階で導入を行う必要があります。受診後,疑われる場合には,スクリーニング検査を施行し,治療の適応を検討します。当院ではアルツハイマー型認知症の原因蛋白質であるアミロイドを,画像検査にて評価が可能なアミロイドPETの施行が可能です。認知症関連疾患では,アルツハイマー型認知症以外にも,正常圧水頭症,前側頭葉型認知症,びまん性レヴィ小体病,血管性認知症にも対応しています。物忘れの症状が最近気になり始めたという方,または新しい治療法に興味があるという方はお気軽にご相談ください。

慢性疼痛疾患は,痛みが3か月以上長引くような状態の疾患群を指します。線維筋痛症,慢性の背部痛,腰痛,四肢のしびれ,痛み,慢性に継続する頭痛といった疾患に入ります。慢性の全身痛を訴えられる線維筋痛症については累計400例を超える患者さん方が受診されています。2025年に入ってもまだ診断を確定させるバイオマーカーとなる検査方法がない疾患群になります。多くは臨床症状と除外診断にて診断を出すことになります。

検査としては,血液検査,電気生理学的な検査,また画像診断も加えて診断を検討します。治療ですが,内服薬に加えてリハビリテーションも併用しながら加療を行います。対応可能な病院が少ないことから,患者さん方は関東圏内だけにとどまらず,全国の様々な場所から来院されます。疾患が知れ渡った15~20年くらい前までは謎の病気とされていました。しかし,現在ではより洗練された診断法は確立され,有効な治療法はより明瞭になってきています。内服とリハビリテーションが主体となります。

慢性に継続する頭痛疾患も,多くは慢性疼痛疾患の中に入ります。頭痛もCTやMRIといった画像診断を行い,その後に機能性頭痛と判断した後は薬剤調整を行っていきます。最初は内服薬で対応することがほとんどです。慢性の片頭痛に対しては,アジョビ,エムガルディ,アイモビークといったCGRP製剤(CGRP: カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の導入も行っています。CGRPに対するモノクローナル抗体であり,月に1回注射で対応してきます。慢性化した片頭痛に対しては高い治療効果を得ることができます。

チームで協力し合いながら,また場合によっては順天堂本院や他科の医師と協力し合いながら,早く確実で安全な治療の提供を目指します。患者さんや御家族とよくコミュニケーションを取り,相互理解を形成しながら,最善の治療を目指します。

科長 写真

脳神経内科 科長
西岡 健弥

専門外来

対象疾患

脳・脊髄・末梢神経・筋肉の障害を呈する疾患全てが対象となります。入院に関しましては、神経変性疾患(パーキンソン病、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、レビー小体型認知症、アルツハイマー病、前頭側頭葉変性症、運動ニューロン疾患など)と脳血管障害(脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血など)の患者さんが、全体の80%以上を占めております。

外来では、頭痛(緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など)、良性発作性頭位性めまい、症候性てんかん、本態性振戦、各種のジストニー、三叉神経痛、末梢性顔面神経麻痺、変形性脊椎症、糖尿病性神経障害、他の末梢神経障害・神経痛、重症筋無力症などの患者さんも診療しております。また、眼瞼けいれん・半側顔面けいれんに対しては、ボツリヌス毒素療法も外来で施行しています。

必要に応じて、脳神経内科領域の特殊検査(頭部CT・MRI、PET-CT、心筋シンチグラフィ、DAT[ドーパミントランスポーター]シンチグラフィ、脳血流シンチグラフィ、頚動脈エコー、脳波、筋電図、末梢神経伝導検査、誘発電位検査など)を行い、診断・治療に結び付けています。

スタッフ紹介

西岡 健弥

西岡 健弥
(にしおか けんや)

脳神経内科 科長

卒年
1999年
大学
東京医科大学卒
役職
順天堂大学医学部神経学 教授
専門分野
脳神経内科、慢性疼痛、パーキンソン病・症候群、認知症、神経遺伝学、神経分子病態の研究
学会・資格
日本神経学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医
古川 芳明

古川 芳明
(ふるかわ よしあき)

卒年
1984年
大学
順天堂大学卒
役職
順天堂大学医学部神経学  名誉教授・特任教授
専門分野
脳神経内科学一般、神経化学、神経遺伝学、パーキンソン病・ジストニー等、運動異常症の治療・新薬開発、脳神経の発達・老化の研究
学会・資格
日本神経学会 専門医・指導医、日本認知症学会 専門医・指導医
日本リハビリテーション医学会 認定臨床医
米国神経学会 コレスポンディングアクティブメンバー
世界遺伝性代謝性疾患学会 アクティブメンバー
トロント大学医学部神経科学部門特別研究員(元同大学医学部Associate Professor)
安藤 真矢

安藤 真矢
(あんどう まや)

卒年
2006年
大学
順天堂大学
役職
順天堂大学医学部神経学 准教授
専門分野
パーキンソン病
学会・資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、臨床研修指導医、日本神経内科学会専門医・指導医
石黒 雄太

石黒 雄太
(いしぐろ ゆうた)

卒年
2012年
大学
順天堂大学
役職
順天堂大学医学部神経学 助教
専門分野
パーキンソン病
学会・資格
日本神経学会専門医、日本内科学会認定医
石黒 麻由

石黒 麻由
(いしぐろ まゆ)

卒年
2015年
大学
東京医科大学
役職
順天堂大学医学部神経学 助教
専門分野
パーキンソン病
学会・資格
日本神経学会専門医、日本内科学会認定内科医
櫻井 安莉

櫻井 安莉
(さくらい あんり)

卒年
川﨑医科大学/順天堂大学院年
大学
2015/2024
役職
順天堂大学医学部神経学講座 助教
専門分野
神経一般
学会・資格
日本内科学会、日本神経内科学会、日本認知症学会内科認定医、医学博士

診療日

赤字:女性医師

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午前 一般・変性疾患
古川 芳明
 
一般
櫻井 安莉
パーキンソン関連外来
古川 芳明
パーキンソン関連外来
古川 芳明
 
一般
石黒 雄太
一般・レビー小体型認知症
安藤 真矢
 
一般
西岡 健弥
一般
西岡 健弥
一般
西岡 健弥
(第1週)
 
石黒 雄太
(第3週)
 
櫻井 安莉
(第4週)
午後 一般
西岡 健弥
一般
安藤 真矢
線維筋痛症・全身の痛み外来
西岡 健弥
一般
石黒 雄太
慢性頭痛
西岡 健弥
 
一般
櫻井 安莉