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診療科・部門
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麻酔科・ペインクリニック

トピックス

  • 診療実績(麻酔科・ペインクリニック)

    2024.05.01

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  • トピックス(麻酔科・ペインクリニック)

    2023.02.08

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診療科紹介

慢性疼痛に関して

長期間にわたって続く持続的な痛みや不快感を指し、通常、3ヶ月以上続く場合を慢性疼痛と考えます。疼痛は生活の質に大きな影響を与えることがあり、痛みによる身体障害の他、睡眠障害や、抑うつ、QOLの低下などから、社会生産性への影響が問題となります。また心理・社会面にも影響し、10年生存率の低下することが報告されています。単なる医学的な問題ではなく、広範囲にわたる社会問題としての側面も持っています。

高齢者と慢性疼痛

高齢者は体の変化、生活習慣病の増加、そして疼痛に対する感受性の変化などにより、慢性疼痛を罹患する可能性が高くなります。また、疼痛がしばしば見過ごされることもあり、適切な治療を受ける機会を逃すことがあります。超高齢社会を迎えた本邦では、廃用性萎縮を予防し、健康寿命をいかに平均寿命に近づけていくことが重要な問題ですが、その中で疼痛管理は重要な要素の一つと考えられます。

最近では、疼痛の慢性化が認知機能に与える影響やフレイル・サルコペニアとの関連も指摘されています。加えて、術後に遷延する疼痛やがん罹患後の疼痛、帯状疱疹後神経痛など、加齢による疼痛が益々増加していることも問題となっています。

インターベンショナル治療、ニューロモデユレーション治療について

当科では神経ブロック療法、薬物療法を中心に外来診療を行っております。神経ブロックは、局所麻酔薬やステロイド剤を特定の神経の近傍に投与することにより、痛みの伝達を遮断することを目的としていますが、X線透視装置、超音波装置を駆使することにより、低侵襲かつ効率的に疼痛緩和を得ることができます。

脊髄刺激療法は硬膜外腔に電極を埋め込み、電気刺激を用いて疼痛信号の伝達を変更することにより疼痛緩和を得る治療法です。慢性的な腰痛や神経障害性疼痛などに適応されることが多く、当科でも脊椎術後疼痛症候群、帯状疱疹関連痛などの難治性疼痛に対し、積極的に導入しています。

まずは痛みの原因を特定し、その後の治療計画を立てることが重要です。個々の状況に応じて、痛みを管理するための最適なアプローチを見つけるために、専門医の診察を受けることをお勧めいたします。

科長 写真

麻酔科・ペインクリニック 科長
山口 敬介

対象疾患

疼痛性疾患としては、頭痛(緊張型頭痛:ひどい肩こりからくる頭痛、片頭痛、群発頭痛)、顔面痛、非定型顔面痛、三叉神経痛、舌咽神経痛、五十肩(肩関節周囲炎)、頚椎・腰椎疾患(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症など)、血流障害(閉塞性動脈硬化症、バージャー病、レイノー、膠原病)、糖尿病性神経症、帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛、遷延性術後痛、慢性局所疼痛症候群、神経障害性疼痛、会陰部痛、がん性疼痛などです。痛みが長期間持続している場合、すべての部位での痛みの治療を行います。

スタッフ紹介

山口 敬介

山口 敬介
(やまぐち けいすけ)

麻酔科・ペインクリニック 科長

卒年
1993年
大学
順天堂大学卒
役職
順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック 教授
専門分野
麻酔学、疼痛制御学
学会・資格
日本麻酔科学会専門医・指導医、日本ペインクリニック学会専門医・評議員
麻酔標榜医
齋藤 貴幸

齋藤 貴幸
(さいとう たかゆき)

卒年
2005年
大学
宮崎大学卒
役職
順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック 准教授
専門分野
麻酔一般
学会・資格
日本麻酔科学会専門医・指導医、周術期経食道心エコー認定医
飯田 史絵

飯田 史絵
(いいだ しえ)

卒年
2002年
大学
兵庫医科大学卒
役職
順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック 助教

診療日

赤字:女性医師

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午前 山口 敬介 疼痛外来 飯田 史絵 飯田 史絵
 
術前外来
山口 敬介
午後 ブロック外来