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子宮鏡手術をご希望される患者さんへ

順天堂東京江東高齢者医療センター婦人科では子宮鏡手術を行っています。

子宮鏡手術とは

子宮内に液体を充満させることで空間を作り、その中へスコープと電気メスが一体になった器械(レゼクトスコープ)を挿入することで手術を行います。
子宮内の様子は機械の先端にあるスコープからモニターに映し出されます。
子宮腔内に突出した腫瘍(子宮内膜ポリープや子宮筋腫など)を切除・摘出する手術です。
腟から手術を行うので体表に傷はつきません。

子宮鏡手術①

子宮鏡手術②

筋腫が大きい場合には手術を複数回に分けて行うことがあります。子宮内の腫瘍を摘出するだけでなく、子宮内膜を焼灼し月経量を軽減させたり、子宮内の癒着を剥離する治療法もあります。
【当医療センターで行っている子宮鏡下手術】
子宮筋腫切除術、子宮内膜ポリープ切除術、子宮内膜焼灼術
子宮内腔癒着剥離術,子宮中隔切除術 など

当医療センターで子宮鏡手術を希望される場合

子宮鏡手術③

1.初診について

  • 当医療センター婦人科を受診していただき、診察を行った上で、手術方法と手術日を検討します。
  • 紹介状・MRIなどの検査資料などをお持ちでしたらご持参ください。
  • 術前に子宮鏡検査を行うための予定を決定たします。
  • 子宮筋腫の手術の場合は病変を小さくし,手術を行いやすくするため、一定期間、月経を止める治療(偽閉経療法)を受けていただく場合があります。
  • 子宮筋腫などの病変の大きさ・位置によっては腹腔鏡手術をお勧めすることがあります。

2.手術前検査について

  • 手術日が決定しましたら、問題なく全身麻酔をかけられるか判断するため、その3ヶ月以内に手術前検査(血液検査・心電図・レントゲン検査など)をお受けいただきます。後日に、術前検査の結果および手術の説明のために再受診していただきます。
  • 手術の説明を行う際には、なるべくご手術当日に立ち会う家族と一緒に来院されますようお願い致します。

3.入院から退院まで

  • 手術は、月曜AM・PM、または水曜日AM・PMに行います。
  • 前日、または前々日に入院し(手術日によって異なります)、術後経過が順調であれば、術後4日目に退院です。

4.退院後の生活について

  • 手術後,退院前に、生活上の注意点を改めてご説明いたします。
  • 術後は少量の性器出血を認めますが異常ではありません。経腟的な手術のため、術後1週間程度少量の出血を認めることがあります。 腟からの腹腔内感染を避けるため、術後約1週間は入浴せずシャワーにしてください。性生活も術後約1週間は避けてください。
  • 退院後は体調に応じて通常の生活に戻してください。発熱や下腹痛を認めなければ、退院翌日から職場に復帰することも可能ですが、通常、子宮鏡手術の場合は2日間程度の自宅療養をお勧めしています。 詳細については担当医とご相談ください。
  • 退院後は約3週間後に「術後検診」に来ていただきます。この時に手術で摘出した検体の病理診断結果をお伝えいたします。

参考 手術前後のスケジュール (状況により変更する場合があります)
※術前の処置に注射を行うか内服薬になるかは個々の患者様の状況によって異なります。

子宮鏡手術④