股関節診外来

診療は、「診断」と「治療」に大別されますが、この股関節専門外来では、「診断」そしてそのための「診察」を何よりも重要視しています。そのため、股関節の詳細なお困りごとの内容、股関節の動き・筋肉の状態などを細かく調べて把握します。そして、より正確な診断を行うために、股関節だけでなく、下肢（膝や足関節）や脊椎も含めた体全体の状態を調べます。さらに、そのような体の状態(理学的所見)を補完する目的で超音波（エコー）・レントゲン・3D-CT・特殊MRIの画像検査を組み合わせて、原因を目で見て確認します。

そして、お困りごとの原因を確定させたのちに、それぞれの原因に対して最適な「治療」を行います。治療の大半は、非手術的治療で、日常生活での注意すべき点などの確認（生活指導）・適切なストレッチや筋力訓練（運動療法）・原因に合わせた飲み薬の選択（薬物療法）・原因に合わせた複数種類の注射などを患者さんと相談しながら実施していきます。そのような非手術的治療を行なっても、若しくは他院で既に行なってきたが、効果が乏しく、股関節周囲の症状で日常生活が困っている場合は、手術治療を検討します。代表的な手術治療は人工股関節全置換術になります。我々は、筋肉を切らない方法を用いて、インプラントの角度などを術中透視装置を見て正確に設置します。いわゆるMIS(Minimum Invasive surgery: 低侵襲手術)と言われる範疇に入ると考えられている手術方法であり、術直後からのリハビリが可能で、非常に低い合併症発生率を論文や学会等で報告しています。

主担当医	整形外科　本間 康弘
診療日時	月曜日午前
予約受付	医事課予約係　03-5857-5111（受診予約専用)

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