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海外からの手術見学 ・エピソード2
整形外科 国際交流
2024.12.20
フランス整形外科医・Frédéric Châtain医師が当医療センターの股関節手術の見学に来られたので報告いたします。
Frédéric Châtain医師はフランスのグルノーブルという都市に勤務する股関節と膝関節の人工関節の専門家です。当医療センターで股関節疾患を担当している本間康弘が、スイスのローザンヌで開催される人工股関節の専門的な研究会に過去に2回ほど招待された際に、Frédéric Châtain医師と知り合い交流が始まりました。Frédéric Châtain医師は、本間が行っている手術時のハンマリング音とAIを活用した手術支援技術開発研究や低侵襲な人工股関節手術に関心を持っており、今回の手術見学を希望されました。実際の手術見学の後に、「手術の一つ一つのステップを丁寧に確認しながら行なっている。」とコメントをもらいました。実際、日本の股関節は欧米人よりも骨の形の変形が強く、その分の患者ごとの違いがより大きくあるため、一つ一つ丁寧に行っているように見えたのかもしれません。さらには、日本人気質といいますか、欧米人と比較すると良い意味で決め細かい気質も加わってそのように見えたのかもです。
一つ一つ正確に、そしてスピード感を持って行う丁寧な仕事は、我々、日本人の得意技なので、手術においても自分たちの特徴を活かしながら、これからも安全で正確な手術を行なっていきたいと思います。
今回の様に、異なる環境ではあるものの同じ治療を行なっている医師と活発な意見交換を行うことで、我々の良い特徴を認識してさらに伸ばし、我々が持っていなかった良いアイデアは積極的に取り入れて、より良い医療・手術を提供できるようこれからもチーム一丸となって進んでいきたいと思います。
写真1:Frédéric Châtain医師と本間康弘准教授