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好酸球性副鼻腔炎とは?
耳鼻咽喉科
2023.02.08
2000年以降提唱された疾患概念で、嗅覚低下をきたすことが多いほか、気管支喘息やアスピリン不耐症の合併が多いという特徴があります。一般的な副鼻腔炎に対する治療薬は抗菌薬が一般的ですが、好酸球性副鼻腔炎に対する治療薬の第一選択は鼻噴霧用ステロイド剤であり、術後再発性鼻茸にも有効です。鼻噴霧用ステロイド剤の通常量で縮小しない術後再発性鼻茸には倍量投与で鼻茸は縮小し、嗅覚能の改善にも効果的です。投与後の糖尿病や副腎皮質不全などの有害事象は皆無で、安全に使用可能な方法です。
鼻噴霧用ステロイド剤やステロイドの内服によってもコントロール困難な場合(全体の約20~40%)は手術適応になりますが、手術後の再発率は約25%と、再発率が高い特徴があります。再発を認めた場合、ステロイドの全身投与やデュピルマブという注射薬剤の投与などの治療手段があります。