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外来子宮鏡手術をご希望される患者さんへ
婦人科
2023.01.30
順天堂東京江東高齢者医療センター婦人科では外来子宮鏡手術を行っています。
外来子宮鏡手術とは
子宮鏡手術は、経腟的に子宮の中へスコープと電気メスが一体になった器械 (レゼクトスコープ)を挿入し、子宮内の状態をモニターで確認しながら子宮内膜ポリープや 粘膜下筋腫などの腫瘍性病変を摘出する手術です。 経腟的に行う手術ですので、体表に傷はつきません。 そのため、「術後の痛みが少ない」「整容性に優れる」「早期社会復帰が可能」 「入院期間が短い」などのメリットがあります。
当医療センターでは、2012年より子宮鏡手術を開始しました。
これまでは全ての症例を入院の上、全身麻酔下に行ってきました。
今回、前述の子宮鏡手術のメリットを最大限に活かすために2020年11月から、子宮内膜ポリープなどの短時間で手術を行うことができる疾患に限定して、外来での子宮鏡手術を開始しております。
外来で行う手術になりますので、短時間で安全に手術を行うことができる症例に限って施行いたします。外来で手術を行うのが難しいと判断した場合は、安全の為に入院の上、手術を受けられることをお勧めいたします。
外来手術が可能かについては、診察の上判断いたしますので、まずは当科受診の上ご相談ください。
当医療センターで外来子宮鏡手術を希望される場合
1.初診について
当医療センター婦人科を受診していただき、診察を行った上で、手術方法と手術日を検討します。
紹介状・MRIなどの検査資料などをお持ちでしたらご持参ください。
- 術前に軟性子宮鏡検査を行うための予定を決定いたします。
- 軟性子宮鏡検査の結果を踏まえて、外来手術が可能かを決定いたします。
- 子宮内の病変の大きさ・位置によっては入院での子宮鏡手術や腹腔鏡手術をお勧めすることがあります。
2.手術前検査・手術説明について
- 手術日が決定しましたら、問題なく手術を行えるか判断するため、その3ヶ月以内に手術前検査 (血液検査・心電図・レントゲン検査など)を受けていただきます。 後日に、術前検査の結果および手術の説明のために再受診していただきます。
- 手術を行いやすくするためと感染予防の目的で2種類の薬を処方します。
- 手術の説明を行う際には、なるべくご手術当日に立ち会う家族と一緒に来院されますようお願い致します。
3.手術当日について
- 手術は、木曜日の午後に行います。
- 手術は婦人科の診察台(内診台)で行います。
- 手術の際は必要に応じ、適宜痛み止めを使用いたします。
4.手術後の生活について
手術後、生活上の注意点を改めてご説明いたします。
- 術後は少量の性器出血を認めますが異常ではありません。経腟的な手術のため、術後1週間程度少量の出血を認めることがあります。
- 腟からの腹腔内感染を避けるため、術後約1週間は入浴せずシャワーにしてください。性生活も術後約1週間は避けてください。
- 術後は体調に応じて通常の生活に戻してください。発熱や下腹痛を認めなければ、手術翌日から職場に復帰することも可能です。詳細については担当医とご相談ください。
- 手術の約3週間後に「術後検診」に来ていただきます。この時に手術で摘出した検体の病理診断結果をお伝えいたします。