泌尿器科疾患全般を対象としています。その中でも膀胱がん、前立腺がんを中心とした尿路性器悪性腫瘍の患者さんと前立腺肥大症の患者さんが増加しています。また、排尿障害を訴えて来院する患者さんも多くなっています。尿路結石の患者さんについては当院には体外式衝撃波結石破砕装置がありませんので、積極的な治療が必要と考えられる患者さんは、関連病院への紹介を行っています。
木曜日以外の月、火、水、金、土曜日に紹介予約制による外来診療を行っております。各外来担当医が泌尿器科疾患全般にわたって診療を行っておりますが、金曜日午前には順天堂医院（本院）より女性医師の応援を仰ぎ、女性泌尿器外来（女性の尿失禁、膀胱脱の患者さんを対象としています）を開いており、治療の相談に乗っていただいております。また泌尿器科的な特殊検査を必要とされる患者さんのために、超音波検査、尿流動態検査、内視鏡検査などの独立した検査外来を（月）（火）（水）の午後に設けております。膀胱鏡検査は、可能な限り疼痛を少なくするために、男性患者さんに対しては軟性電子スコープを使用しております。外来では一般診療・投薬の他に、前立腺がんに対するホルモン療法、入院治療開始後の新規治療薬によるホルモン療法の継続、膀胱がんに対するBCG及び抗がん剤膀胱内注入療法、腎細胞がんに対するサイトカイン療法及び分子標的薬治療などを行っております。

手術は原則的に毎週火曜日午前、木曜日終日、金曜日午後に行っております。主な手術は膀胱がんに対する経尿道的内視鏡切除術、浸潤性膀胱がんに対する膀胱全摘除術、前立腺がんに対する開腹前立腺全摘除術、腎がん、腎盂・尿管がんに対する開放性手術及び腹腔鏡下手術、前立腺肥大症に対する経尿道的内視鏡切除術などです。手術が必要な患者さんについては原則的に手術前日にご入院いただき、術後早期退院していただけるよう努力しております。また、女性の骨盤臓器脱（膀胱脱、子宮脱など）や腹圧性尿失禁の患者さんに対して専門医師の指導の下、メッシュを用いたTVM手術、TOT手術、TVT手術、腹腔鏡下仙骨膣固定術を積極的に取り入れております。
さらに、前立腺がんに対するロボット支援下腹腔鏡手術については順天堂医院及び順天堂大学浦安病院への紹介を行っています。
去勢抵抗性前立腺がんに対するドセタキセルあるいはカバジタキセル化学療法、膀胱がんに対する化学療法（GC療法）、および去勢抵抗性前立腺がんに対する新規ホルモン剤による薬物療法（初回導入時）、腎細胞がんに対するサイトカイン療法あるいは分子標的薬治療（初回導入時）は患者さんの適応を見極めて原則的に入院で行っております。

泌尿器科疾患全般を対象としていますが、尿路性器悪性腫瘍の患者さんと前立腺肥大症の患者さんが圧倒的に多いのが現状です。また尿路結石の患者さんについては当院には体外式衝撃波結石破砕装置がありませんので、そのような治療が必要と考えられる患者さんは、関連病院への紹介を行っています。

①早期前立腺がんの発見のためPSA検査及び前立腺多所生検を積極的に行っております。
②女性の骨盤臓器脱（膀胱脱、子宮脱など）や腹圧性尿失禁の患者さんに対して専門医師の指導の下、積極的に外科的治療に取り組んでおります。
③腎がん、腎盂尿管がんに対する体腔鏡手術の適応と考えられる場合は順天堂医院と連携して治療にあたります。前立腺がんに対するロボット支援下腹腔鏡手術については順天堂医院への紹介を行っています。