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外科・消化器外科(乳腺外来)

2023.01.30

診療日

毎週木曜日午前

診療科紹介

現在、乳がんは女性の壮年層(30~64歳)のがん死亡原因のトップであり、日本女性の30人に1人は乳がんにかかるとされています。

“乳がんのことは心配だけど、どこに行ったら良いのかわからない。”
“近くの病院には外科しかなくて、乳腺の専門の先生がいるのかどうかわからず不安だ。”

このような時代のニーズに応えるべく、この度、乳腺外来を設立いたしました。
当医療センター乳腺外来では、乳がんの治療経験豊富な専門医による検査と診断を受けて頂くことが可能です。

特徴の一つとして、乳がんを熟知した医師による迅速で手厚い診療があります。乳がんが疑われる初診患者さんには、その日のうちにマンモグラフィを行います。また、早めの超音波検査や、必要に応じてその場で生検を行うこともあります。

また、順天堂医院、順天堂浦安病院、順天堂練馬病院といった順天堂系列を始めとした各医療機関と連携しているため、診断結果に応じて、医療的な見解に基づいたうえで、患者さんのご希望に添えるよう加療、紹介等を実施しております。

診療を行う主な疾患

乳房の疾患として大きく良性と悪性に分けられます。

良性疾患

悪性疾患

診療について

マンモグラフィや乳房超音波検査を受けていただきます。
病変が見つかった場合は細胞診、組織診などの精密検査を施行します。
精密検査の結果、良性の診断であれば経過観察もしくは検診施設へご案内します。
悪性の診断となった患者さんは、MRI、CTなどのさらに詳しい精密検査を施行します。
精密検査にかかる期間はおおむね2週間~1か月程度です。
当医療センターでは定期的に画像診断(マンモグラフィなど)の専門家と病理診断(生検の結果を判断する)の専門家とカンファレンスを行い、精度の高い診断及び治療を心掛けています。

検査のご紹介

マンモグラフィ

乳房をはさみながら撮影するX線検査です。石灰化や腫瘤などの描出に優れています。妊娠中、授乳中の方は検査ができないこともありますので、あらかじめお申し出ください。また、検診機関などのマンモグラフィ写真をご持参いただいた方も、もう一度当医療センターで再検査を行うことがありますので、ご了承ください。

超音波検査(エコー)

体表にゼリーをぬって探触子(ブローブ)をあて、乳房の内部を観察する検査です。腫瘤の描出や腫瘤の性状を見るのに適した検査です。痛みはなく、妊娠中、授乳中の方でも検査を受けることはできますが、授乳中は検査の精度が落ちますのであらかじめお申し出ください。乳房内のスクリーニング検査、乳がんの広がり診断、リンパ節転移検索など、様々な目的で施行します。被ばくがないため、妊娠中の方でもご利用いただけます。

細胞診

病変部に直接細い針を刺して,注射器で吸い出した細胞を顕微鏡で観察します。
細い針(採血と同じ針)を用いて腫瘤内部の細胞を採取し、腫瘤の良悪性の手かがりを得るための検査です。確定診断にはなりませんが、今後の方針を決定する上で重要な検査です。リンパ節転移の有無を調べるためにも施行することがあります。
結果はI~Vまでの五段階で評価し、結果によっては再検査や、より精度の高い検査が必要になることがあります。また、腫瘤の性質によっては判定不能となることがあります。結果は約1週間で出ます。
検査は乳房超音波を見ながら行い、一病変あたり10分~15分ほどかかります。1回で細胞が取れない場合は2回穿刺することもあります。
検査後は絆創膏をはりますが、出血が止まれば剥がしても問題ありません。当日は入浴、運動などの制限はありません。

針生検

生検(組織診)の一種です。結果は約1~2週間で出ますので外来で結果をご説明しますが、判定が非常に難しいケースではさらにお時間がかかることもあります。
検査は乳房超音波を見ながら行い、約10分程度かかります。局所麻酔を用いて皮膚に5mm程度の切開をおいて針を体内に入れ、吸引しながら組織を採取します。診断に十分な量の組織を採取するため、通常3回~5回組織をとります。検査終了後は止血を確認し、圧迫のための包帯を巻いて終了です。包帯は翌日ご自身で外していただきます。合併症として出血、血腫などがありますので、検査後は入浴、運動、アルコール摂取はさけてください。また、血液が止まりにくい薬剤を内服している方は検査前に休薬が必要になる場合もありますので、あらかじめ担当医にお申し出ください。

エコー下マンモトーム生検

針生検よりも採取できる組織の量が多く、さらに診断精度の高い検査です。針生検で診断がつかなかった場合、小さな病変、非腫瘤性病変などの確定診断に用いる検査です。結果は約1~2週間で出ますので外来で結果をご説明しますが、判定が非常に難しいケースではさらにお時間がかかることもあります。
検査は外来手術室にて乳房超音波を見ながら行い、約20分程度かかります。局所麻酔を用いて皮膚に5mm程度の切開をおいて針を体内に入れ、吸引しながら組織を採取します。診断に十分な量の組織を採取するため、通常4回~10回組織をとります。検査終了後は止血を確認し、圧迫のためのテープを貼って終了です。検査翌日に創部の確認のため外来で処置をします。合併症として出血、血腫などがありますので、検査後は入浴、運動、アルコール摂取はさけてください。また、血液が止まりにくい薬剤を内服している方は検査前に休薬が必要になる場合もありますので、あらかじめ担当医にお申し出ください。

ステレオガイド下マンモトーム生検(順天堂医院および附属病院にて対応)

マンモグラフィでしか描出されない石灰化病変に対して確定診断のために行う検査で、診断精度の高い検査です。検査した部位にマイクロマーカーをおいてくることが可能なため、小さくて触れない乳房内の病変に人体に害のないクリップを体内に留置し、体表から見えないようにしるしをつけることができます。結果は約1~2週間で出ますので外来で結果をご説明しますが、判定が非常に難しいケースではさらにお時間がかかることもあります。
検査はマンモグラフィを撮影しながら行い、約45分~60分程度かかります。局所麻酔を用いて皮膚に5mm程度の切開をおいて針を体内に入れ、吸引しながら組織を採取します。診断に十分な量の組織を採取するため、通常3回~5回組織をとります。検査終了後は止血を確認し、圧迫のためのテープを貼って終了です。検査翌日に創部の確認のため外来で処置をします。合併症として出血、血腫などがありますので、検査後は入浴、運動、アルコール摂取はさけてください。また、血液が止まりにくい薬剤を内服している方は検査前に休薬が必要になる場合もありますので、あらかじめ担当医にお申し出ください。
※こちらの検査は順天堂医院はじめ系列附属病院にて対応いたします。(ご要望に応じて同検査を実施している他病院様へのご案内も可能です)

スタッフ紹介

清水 秀穂(しみず ひでお)

順天堂大学卒
順天堂大学医学部乳腺外科学講座 准教授

専門分野

乳腺外科

学会・資格

日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会乳腺専門医

乳腺外来は毎週木曜日午前中に行っております。
受診をご検討の場合は以下にてご予約を承っております。

TEL:03-5857-5111(受診予約専用)

医事課予約係 月~金 9:00~17:00 土 9:00~12:00
※お電話の掛け間違えが多くなっておりますので、ご注意ください。