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認知症Q&A
認知症に関する質問にお答えします!
認知症は、たちの悪い、病的なもの忘れを起こす病気です。単なる「ど忘れ」ではなく、日常生活や社会生活に支障をきたします。病的なもの忘れを起こす病気の総称が認知症で、認知症には様々な病気が含まれます。
認知症の症状は2つに大別されます。1つは中核症状と呼ばれる症状で、記憶障害や見当識障害を示します。もう1つは周辺症状と呼ばれる症状で、認知症に伴う精神症状や行動異常です。幻覚、妄想、興奮、不眠、徘徊などを示します。
まず、もの忘れの状態を調べるために心理検査を行います。よく使用されるのは改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とミニメンタルステート検査(MMSE)です。両者とも質問式の検査です。次に脳の形を調べる検査をします。これは頭部CT検査とMRI検査です。MRI検査は磁石を使用する検査なので、ペースメーカーや血管クリップなど体内に金属のある場合には行えません。さらに、必要に応じて脳の機能を調べる検査、脳波検査、脳血流検査、PET検査などを行います。
認知症の代表はアルツハイマー型認知症で、認知症の約6割を占めています。脳が萎縮する変性疾患で、もの忘れが主症状です。アルツハイマー型認知症のほかに、もの忘れに幻視やパーキンソン症状を伴うレビー小体型認知症、人格変化や反社会的行為で始まる前頭側頭型認知症、脳卒中など血管障害の後にもの忘れがひどくなる脳血管性認知症があります。さらに、頭部外傷や脳腫瘍によるもの、梅毒など感染症によるもの、アルコールの乱用によるものなど様々な病気で認知症を生じます。
アルツハイマー型認知症の治療薬は2種類あります。1つは脳内のアセチルコリンを補充する薬です。これにはドネペジル、ガランタミンという飲み薬とリバスチグミンという貼り薬があります。もう1つは脳内のグルタミン酸を調整する薬で、メマンチンという飲み薬があります。
これらの治療薬には、適応、投与方法、投与回数にそれぞれ違いがあります。副作用の問題もありますので、担当医師と相談して治療薬を選んでください。