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宮嶋先生、二川先生のご挨拶

2018.07.27

宮嶋先生着任の挨拶

平成30年4月をもちまして順天堂東京江東高齢者医療センターの脳神経外科科長に就任致しました、宮嶋雅一と申します。私は昭和59年に順天堂大学を卒業後、脳神経外科に入局、6年間の臨床研修後脳神経外科専門医を取得しました。その後留学及び関連病院勤務をへて、平成7年からは24年間順天堂医院に勤務してまいりました。この度、前任の屋田医師が退職されることに伴い、当センターに着任の命を頂きました。今後とも当センター脳神経外科を何卒よろしくお願いいたします。

診療科紹介・体制

現在常勤4名の脳神経外科医(3名が脳神経外科学専門医)が外来及び入院手術を担当しております。当診療科では高齢者の特性を考慮して、完治を目指すのではなく、身体に負担の少ない低侵襲治療(内視鏡手術、血管内手術、集光照射など)を積極的に導入し、QALY (quality adjusted life years)を考慮した脳神経外科診療を実践していきたいと考えております。

トピックス

私の専門としている特発性正常圧水頭症は、頭蓋内の脳室とくも膜下腔に髄液が溜まり、認知症、歩行障害、尿失禁などの症状を呈する原因不明の疾患で、早期に髄液シャント術を行うことにより認知症も回復が望めます。最近の疫学調査によると65歳以上の高齢者の約1.5%程度がこの疾患の予備群とされ、この数はアルツハイマー型認知症の約半数に相当します。しかし、実際に病院で特発性正常圧水頭症と診断され治療を受けておられる患者さんはその1/10〜1/50にすぎません。この病気の頻度は加齢とともに上昇しますので、人生100年の時代を迎え、ますます頻度が増加すると思われます。
この病気はかかりつけ医との診療連携の構築が非常に重要であると考えております。具体的には (1)江東高齢者医療センンターに紹介頂いた患者さんが、手術の適応がないと診断された場合には、その理由をかりつけ医にフィードバックいたします。(2)アルツハイマー型認知症を併存する患者さんの場合は、手術によって改善する症状だけでなく、術後も残る可能性がある症状や、手術をきっかけとして表面化する可能性のある認知症の行動・心理症状(BPSD)などについて説明したうえで、手術の適応を検討します。(3)脳神経外科医とかかりつけ医との術後の連携は不可欠であると考えております。私たち脳神経外科医は主にシャント管理とその周辺診療を行います。かかりつけ医には引き続き症状の評価と生活習慣病の診療をお願いいたします。
認知症、歩行障害、尿失禁でお困りの高齢者の方がおられましたら、江東高齢者医療センター脳神経外科にご紹介頂ければ幸いです。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

二川先生着任の挨拶

平成30年4月呼吸器外科科長に赴任しました、二川俊郎です。平成3年順天堂大学卒で、同大学にて研修・研究・臨床に携わってまいりました。
昨年度までは、近隣の浦安病院で、約10年間に2000例程度の呼吸器外科手術に携わってきました。最近では肺がんなどの呼吸器外科手術の9割は胸腔鏡手術で行っております。当センターでも地域医療の発展に誠心誠意努力いたす所存でございますので、今後ともよろしくご指導くださいますようお願い申し上げます。

診療科紹介・体制

4月より常勤2名の専門医を中心に、手術・外来診療を行ってまいります。
当センターは高齢者の診療に特化はしておりますが、当科では年齢にかかわらず、若年の呼吸器疾患にも対応いたします。
外来は週2日の外来でしたが、4月からは週3日、6月からは週4日に増設する予定です。緊急の診療が必要な場合、この限りではございません。時間外でもどうぞお問い合わせ・ご紹介ください。緊急の場合は、呼吸器外科担当医に直接ご連絡ください。

対象疾患

トピックス

毎週金曜日外来は金野智明医師が担当します。平成19年埼玉医大卒。これまで順天堂大学や国立がんセンターで肺がんを中心に臨床・研究を行ってきました。どうぞよろしくお願い申し上げます。