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呼吸器内科 菅野医師による講演会のご報告
呼吸器内科
2025.07.11
第30回日本老年看護学会学術集会(学術集会長 湯浅美千代先生)における教育セミナーで、「多様な症状の背景を探る:老年医学的アプローチから考える超高齢者のこころと身体の統合的なケア」と題して、講演をさせていただく機会を頂きました。今回は第34回日本老年学会総会で他老年関連学会との合同開催のため、看護師、医師、歯科医師、薬剤師、ケアマネージャー等多くの方が参加されていました。講演では、高齢者の特徴と高齢者機能評価、高齢者医療で問題となりうる症状や状態(不眠、せん妄、フレイル・サルコペニア、転倒)、高齢者における緩和医療についてお伝えし、当医療センターで実施されているフレイル・サルコペニアの前向き研究(JUSTICE研究)についてもご紹介させていただきました。
日本は超高齢社会となりましたが、年齢や健康状態によって個別差が大きくなり、健康管理は心身の統合的なケアが求められる時代になりました。こころと身体は相互に影響を及ぼすため、医療者は単に疾患を治療するだけでなく、患者さんの生活の質(QOL)や価値観を考慮したケアを提供する必要があり、今後も継続していきたいと思います。