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診療科・部門
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放射線検査機器

CT室

CT装置はSIEMENS社製、マルチスライスCT(SOMATOM Definition AS+)が導入されています。一度の撮影で従来の輪切りの断面画像から多断面と言われるあらゆる角度の画像を作成することが可能です。その他に3D画像という立体的な画像を作成することも可能です。この3D画像は、従来血管造影をしなければ見ることができなかった血管の走行や骨、臓器の様子が通常のCT検査を行なうことで診断が可能となりました。また、心電図同期を用いて、心臓冠動脈撮影も行なわれています。

CT室

SIEMENS社製
マルチスライスCT(SOMATOM Definition AS+)

MRI

MRI(Magnetic Resonance Imaging)

MRI装置はCANON社製の3T装置(Galan Focus Edition)と1.5T装置(EXCELART Vantage Atlas)の2台が導入されています。
トンネル状の磁石の中に20分程度寝て頂き、磁石の力を使って身体の中を観察します。
他のX線検査と違い、被曝をすることなく検査を受けることができるのが大きな特徴です。

当医療センターに導入された国内でも有数の最新装置ではトンネルの中が広くなっただけではなく、AI(artificial intelligence)技術を駆使したノイズ除去再構成技術(Deep Learning Reconstruction:DLR)により、これまでより短時間で検査を終わらせることや同じ検査時間でより高画質の画像を提供できるようになりました。

Vantage Galan 3T Focus Edition(Canon)

Vantage Galan 3T Focus Edition : Canon

EXCELART Vantage powerd by Atlas(Canon)

EXCELART Vantage powerd by Atlas:Canon

脳血管画像の撮影

造影剤を使わずに血管の描出が可能であり、動脈瘤の描出には非常に有効です。

MRI1

頭部、拡散強調画像

急性期の脳硬塞を診断することができます。

MRI2

造影剤を使用したMRA検査

広範囲の血管の観察が可能となり閉塞性動脈硬化症などの診断に有効です。

MRI3

X線TV装置、透視室

多目的透視室にキヤノン社製DREX-ZX88FP/PL1台が導入されています。こちらでは、主に胃透視検査など、多種多様な検査を行っております。

X線TV装置、透視室1

Cvision:DREX-ZX88FP/PL キヤノン社製

X線TV装置、透視室2

Sonialvision:島津製作所社製

胃透視検査

バリウムを飲んでいただいて、胃の粘膜を撮影する検査です。

X線TV装置、透視室3

注腸検査

バリウムを使用して、腸の状態を撮影する検査です。

X線TV装置、透視室4

核医学検査

核医学検査室にはGE社製(Discovery 670 DR)のSPECT-CT装置が導入されています。
核医学検査(シンチグラフィ)は、体のいろいろな機能をみることができる検査です。
代表的な検査についてご紹介いたします。

核医学装置写真1
核医学装置写真2

骨シンチ

全身の骨の様子を撮影し、がんの転移や外傷による微小骨折などの場所を特定することができる検査です。疲労骨折や骨粗しょう症による骨折を早期に見つけるために用いられます。

核医学検査1

脳血流シンチ

脳の血液の流れを写真にします。多くの脳の病気は血流の異常を伴っています。脳血流シンチはわずかな血流の変化を見つけるための検査です脳梗塞、てんかん、認知症(アルツハイマーなど)の病気の診断に非常に有効です。

核医学検査3

心筋シンチ

心臓の状態や動きを調べ、狭心症、心筋梗塞、心筋症などの病気の有無やその程度を診断します。治療方針の決定、入院の必要性などを判断するのに大変役立つ検査です。

核医学検査4

PET-CT検査

PET‐CT室にはGE社製(Discovery ST)PET‐CT装置が導入されています。 従来の画像検査(CT、MRI)などのように形(形態)を見る検査ではなく、細胞の働きや活動(機能)を見る検査です。そのような違いから、いままで形だけでは判らなかった病気の診断に有用といわれています。

PET-CT検査1

GE社製(Discovery ST)PET‐CT装置

PETの特徴は、ほぼ全身(頭部から足のつけ根までの範囲)が一度の検査で調べられます。
薬(FDG)を注射して60分~100分の安静後、PET-CT装置に20分間横になるだけです。注射後2時間経ちましたら帰宅可能です。
「がん」の早期診断、病期診断、転移、再発診断に有用です。正常細胞より活動の活発な「がん細胞」を発見でき、早期の診断や転移巣の発見に結びつきます。

PET-CT検査2

正常例

ブドウ糖が多く取り込まれる臓器(①脳、②扁桃、③心臓、④胃、⑤腎臓、⑥膀胱)にFDGも取り込まれます。CT画像とPET画像を重ね合わせることにより、FDGの取り込まれている臓器の形がはっきりとわかります。

血管造影室

キヤノン社製INFX-8000Cが導入されています。
血管造影室では、心臓カテーテル検査、頭頚部血管造影検査、腹部血管造影検査などが行われています。これらの検査は、外科的な手術に比べて身体的負担が少ない低侵襲な血管内治療を中心に専門医が行っています。心臓カテーテル検査では、心臓疾患における冠状動脈血管形成術、ステント留置術やペースメーカー埋込み術などが行われています。

頭頚部血管造影検査では、脳動脈瘤におけるコイル塞栓術や頸動脈狭窄におけるステント留置術などの血管内治療が行われています。腹部血管造影検査では、肝臓がんに対する血管塞栓術などの血管内治療が行われています。そのほかにも下肢動脈の狭窄におけるステント留置術などの血管内治療が行われています。

血管造影室

血管造影X線診断装置

骨塩定量検査

骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類の量を測定する検査です。このミネラル成分が不足してくると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。骨密度検査は、粗鬆症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。骨密度を数値化することで骨量の減少を早期に発見し、骨粗鬆症の適切な予防や治療を行うことが可能になります。

骨塩定量の装置写真
骨塩定量結果

GE横河メディカルシステム株式会社 「Lunar iDXA(ルナー・アイ・デクサ)」PRODIGY Advanceを導入しています。
「Lunar iDXA」は、骨粗しょう症の診断および治療効果の判定に多く使用されているDXA法(デクサ法:二重エネルギーエックス線吸収測定法)を用いたX線骨密度測定装置です。特長としては、高密度直接デジタル方式検出器(CZT-HD)を搭載することで、さらなる高精彩・高画質を実現しました。従来機種よりチャンネル数を 16チャンネルから4倍の64チャンネルに拡大しました。従来の機器では困難だった骨の微細な変化も計測でき、骨粗しょう症患者の病状の経過や治療効果のモニタリングに活用されています。

マンモグラフィ

マンモグラフィは乳がんや乳腺におこるさまざまな病変の発見や診断に役立つ検査です。
検査は乳房を板状のもので挟んで薄く伸ばした状態でX線撮影を行います。女性技師が撮影を担当します。
当医療センターではFUJIFILM社製 AMULET Innovality を導入しています。

マンモ1
マンモ2

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